有機野菜・有機食材は安心・安全と発信し続けていますが 有機農法の食材を選ぶと 体内の農薬を大幅に減らせることが数値として明らかになりました。(朝日新聞 2019年7月1日大阪版より転載)
NPO法人「福島県有機農業ネットワーク」が、北海道大学大学院獣医学研究科の地中 良徳准教授(毒性学)の協力を受けて調べた結果で 生産農家と消費者の提携を進める同ネットワークが協力者を募り、 尿に含まれるネオニコチノイド系殺虫剤6種類と、それらが体内で分解されてできる物質1種類の濃度を測定した調査結果によると、 約330検体を分析したところ、従来通り近所のスーパーで購入した食材を食べ続けた48人は、尿中の7物質の濃度が合計で平均5.0ppb(ppbは10億分の1)。
一方、お茶も含めて同ネットワークが提供する有機食材のみを5日間とり続けた38人は同2.3ppb(46%)でした。
また、有機食材のみ1カ月間食べ続けた1世帯4人は同0.3ppb(6%)。 有機農法を手がけ収穫物を自家でも食べている5世帯の12人も同0.5ppb(10%)と、一般の人の1割程度という低い数値でした。
*ネオニコチノイド系殺虫剤 水によく溶け、農家が使いやすい薬剤として1990年代から使用量が増えた。
近年は国内で約400トンが出荷される一方、食品への残留や環境への影響が問題視されている。
体内に入った農薬や化学肥料は、原因不明の頭痛・倦怠感・めまいなどを引き起こす可能性が指摘されています。
この調査ではたった5日間でもこんなに減らすことが出来たのですから、 出来るだけ有機農法で作られた食材を使う、月に1週間有機食材に替えて 身体の中の農薬を出すデトックスをしてみるといいと思います。