2013年以来、日本政府は強力な除草剤、ジカンバ耐性遺伝子組み換え作物、第一種仕様規定を続々と承認しています。
*第一種使用とは*
遺伝子組換え生物等の「第一種使用等」とは、遺伝子組換え生物等の環境中への拡散を完全には防止しないで行う行為のことです。
例えば、遺伝子組換え農作物の輸入、流通、栽培や、遺伝子組換え生ワクチンの動物への接種など、使用の過程で環境との接触が予想されるものは、全て第一種使用等に該当します。
MON87708は、除草剤「ジカンバ」をかけても枯れないように遺伝子を組み換えた大豆です。
更に今年6月、セイヨウナタネも除草剤ジカンバ耐性遺伝子組み換え第一種使用規定の承認予定となっています。
承認を受けると、「生物多様性への影響を引き起こさない品種」であるとみなされ、隔離されていない場所で栽培ができることになります。
「ジカンバ」はMDBAカリウム塩剤(商品名ではクズコロン、バンベルなど)として販売される農薬で、芝や樹木などの管理用として登録があります。大変強力な除草剤で、様々な雑草を枯らします。
「除草剤をかけても作物は残って雑草は枯れる」、これが除草剤耐性遺伝子組み換え作物の売り文句ですが、 いつのまにか強力な除草剤グリホサート耐性雑草がほ場にはびこるようになり、十分な効果を得られないケースが増えてきています。
そこで考え出されたのが、より強力で耐性を獲得しにくい除草剤ジカンバとそれに負けない新しい遺伝子組み換え作物の販売です。
アグリビジネスの巨人たちにとっては、雑草にしても害虫にしても、耐性を獲得するたびに新しいビジネスチャンスにつながるという、ありがたい仕組みなのかもしれません。
遺伝子組み換え作物のうたい文句の一つには、「農薬の使用量を減らせる」というものがありましたが、こと除草剤耐性の品種に関して言えば、むしろ農薬への依存性を高め、使用量を増加させているとの指摘もあります。
日本で使用が認められている遺伝子組み換え作物(2019年8月16日現在)
厚生労働省「安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組み換え食品及び添加物一覧」をもとにバイテク情報普及会取りまとめ
!遺伝子組み換え食品は私たちのすぐ身近にあります! 遺伝子組み換え作物は、日本に毎年大量に輸入されており、私たちの身近な食品に数多く使われています。
たとえば、コーン油、ダイズ油、ナタネ油、綿実油などの食用油、しょうゆ、コーンスターチ(でんぷん)、コーンシロップなどに多く利用されています。
コーンスターチは、ソースやドレッシング、たれ、クリーム、ヨーグルトなどになめらかさやツヤを与えるために、コーンシロップは、清涼飲料の甘味料として使われています。
また、家畜の飼料にも利用されています。
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知らず知らずのうちに摂取している遺伝子組み換え食品、残留農薬もとても気になります。
La Belle Terre では人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境の実現のためオーガニックを広めてまいります。